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週刊少年ジャンプ2005年44号

>べしゃり暮らし

「ルーキーズ」「ろくでなしBLUES」の森田まさのりの新連載。以前読みきりで描いたお笑い漫画「スベルヲイトワズ」を連載向けにリメイクしたものと思われます。ギャグ漫画と違って、落語や漫才などの「お笑い」そのものを題材にした漫画は少なく、僕の知る限りだとヤングジャンプで連載しいた八潮路つとむの「二丁目のドンキホーテ」ぐらいしか思い浮かびません。主人公・上妻はいかついいでたちの割にはケンカはそれほど強くなく、お笑い一筋的なキャラにしたのは今までの作品との差別化を図ろうという森田なりのプロ意識の表れが見えて好感が持てました。彼のギャグも「せっかくジャンプ買ったのにワンピースとナルト読む前に死ね」など、それなりに笑えるのもよかったところです。さすがにベテラン作家だけにツボは抑えているのはいいのですけど、どうせなら、キザヤロウ・玉木にそそのかされて上妻のギャグに笑わないよう生徒たちを脅していた不良たちをも笑わせるぐらいはしてほしかったと思います。せっかく「お笑い」を題材にしているだけに。個人的には期待はしていますけど、いかんせん原哲夫の直系的絵柄の森田(注 森田は原哲夫の元アシスタント)は現在のジャンプでは浮いている感が否めず、そこがアンケート結果に影響しそうなところが不安要素ではあります。

>アイシールド21

赤羽の「キックのコードはD♭7で行こう」という台詞はギタリストである僕にはツボにきました。やはり彼は何かにつけて音楽用語を使いそうな感じですね。その点でも楽しみなところです。そういえばピアニストとボクサーを兼業していた「リンかけ」の河井武士もビジュアルこそ違えど同じベクトルのキャラといえますね。

 

>銀魂

カンチョーだのSMだの、少年漫画らしからぬネタを卑猥さをかもし出さずさりげなくやるところがこの漫画の特色といえますね。満身創痍の銀さんに対して看護師に扮したさっちゃんがアツアツのおでんを食わせるってねたは「オレたちひょうきん族」かドリフのコントのオマージュでしょうな。

 

 

>大臓もて王サーガ

「ジャンプ編集部特製修正海苔」は、出版コードに五月蝿い昨今のジャンプを皮肉っていて、思わず笑ってしまいました。このねたは「ハンターXハンター」を読めばよくわかります。「アスナロD」の素顔の元ネタは、いわずもがな「世紀末リーダー伝たけし」のたけしそのものですね。しまぶーもさぞ喜んでいると思います。

>テニス

手塚の回想編では、手負いの手塚や小学生の児童に本気を出す獅子楽の連中の小物っぷりが印象的でした。彼らは結局、復活した手塚によって見事にやっつけられてしまいますが、手塚がもしラオウだったら「回復を図る稽古代にもならぬわ!」とでも言いそうですね。来週あたり、手塚の秘技「ウロヌケヤマ」が出ると思います。わからない人は「魁!男塾」を参照のこと。欄外の予告には「樺地に異変が」とありますけど、こちらにも期待したいところです。

>タカヤ

忍者の癖にボクサーに負けたクロウですが、彼の言うカゲロウ忍法は大方アレクサンダー流忍術の亜流ではないかと思われます。とまあ、冗談はさておき、古流暗殺術である忍術が「現代メジャースポーツ」であるボクシングに負けるのは無理があると思いますし、暗殺者が「たかが」スポーツマンに負けてしまう時点でクロウは暗殺者失格と突っ込みを入れられても文句は言えないと思います。極端に言えば「ハンター」のキルアが「はじめの一歩」の鷹村やブライアン・ホークに負けるようなもんですって。もしかして、作者からすれば、あえて漫画の常識や定石を破ったつもりなのかもしれませんが、もしそうだとしたらそれが裏目に出てしまったような気もします。

 

>切法師

今週であえなく打ち切り。「ソワカ」「サソリ」「少年守護神」などと同じくこの手の和風ファンタジーはジャンプでは長続きしないというジンクスを皮肉にも証明した結果になってしまいました。倫太郎の味方になるキャラをもう少し早い時期に出していればよかったのでしょうけど、最終回に唐突に出てくるあたりに打ち切りゆえの哀愁がただよってました。この作者自体は実力はあるので、次回作に期待したいところです。

>ジャガー

今週は「狩り」をテーマにしたショートオムニバス編。ジョン太夫かセガールに似た「オヤジ」なる植物を食す「オヤジ狩り」は受けました。まあこの手のねたはややグロテスクなので人によっては嫌悪感を抱くでしょうけど。

 

 

 

 

 

 

週刊少年サンデー2005年45号

>ガッシュ

ウォンレイのリタイア、清麿の重症やファウード日本上陸間際など、緊迫した展開になってきました。ウォンレイのリタイアシーンは思わずぐっと来ましたけど、この辺のキャラの「引き際」の描き方のうまさは師匠の藤田先生譲りだな、と思います。一同はゼオンの待つファウードを目指し、戦いを繰り広げていますが、そんなシビアな天下の中にも、冒頭でギャグをやるところは憎い演出といえました。

>ジャぱん

うんこねたを多用するのはグルメ漫画としてはちとアレな気がします。まあグルメ漫画ではタブーとされている感のある排泄物ねたを持ってくるところが狙いなんでしょうけど。

>結界師

限、良守、時音の友情パワー炸裂。限も自分の変化した姿を見ても驚かなずに平静を保っている良守に対して友情を感じ、迷いを吹っ切るところもよかったです。限みたいなクールでどこかしらに影のあるいわくありげなキャラは下手したら主人公を食ってしまう、というのはお約束といえばお約束ですね、「ガッチャマン」の「コンドルのジョー」しかり。

>あいこら

女性の足に踏まれることに快感を得るという、少年誌らしからぬマゾフェチオヤジ登場!「か弱い女性に大の男が踏みつけられる屈辱感!」などと熱くフェチ道を語るおっさんの台詞と、ハチベエとのフェチバトルなどはかなり笑えました。満身創痍のおっさんの最後の願いを叶え、雨柳先生が顔を踏みつけるシーンも無駄に力が入っていて、これまたツボでした。やはりこういう変態さんは井上作品ならではといえますし、ただの「ラブひな」オマージュ漫画で終わらせないところがいいですね。

>ブリザードアクセル

ペアで恋愛を表現するために六花が吹雪にキスを申し込むという、ちょっぴりラブコメ的な話。最初は拒むも偶発的にキスしてしまうというのはまあラブコメのお約束といったところでしょうか?それよりも、六花もまた、吹雪と同じく家庭に恵まれなかったという「似たもの同士」であることを吹雪に告白したところのほうが印象的でした。彼らの場合、今のところはお互いを意識してないけど、そのうち恋愛関係になるのは容易に想像はできますけど、果たしてそのまま恋愛関係になるのか、はたまたまったく違う形になるのかはなんともいえません。

>からくりサーカス

コロンビーヌ堕ちる・・・・。てっきりディアマンティーナと相打ちにはなるだろうとは思ってたんですが、勝を助けるためにディアマンティーナの攻撃を食らう羽目になり大破してしまいます。結局のところ「最後の四人」は今のところ生き残ってますが、結局彼らとの対決は、勝や鳴海、エレがやることになるんでしょうか?

あと、ロケットに取り残され、宇宙空間に一人飛ばされたフェイスレスも気になるところです。まあ最後の四人が助けるか、はたまた江田島塾長みたいに宇宙空間を泳いで帰ってくるかぐらいはしそうですけど。

首だけになったコロンビーヌが勝に抱きしめられ、笑顔になるところはかなりぐっと来ました。非道の限りを尽くしたコロンビーヌですが、「最古の四人」の中では一番、人間に関心を持っており、人間の男に抱きしめられることを願った彼女からすれば、最後に人間のぬくもりを味わったのは幸せといえば幸せだったのでしょう。その点ではフランシーヌ人形にも通じる散り方といえました。

 

 

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